日常生活を多次元的に把握し、楽しむ

プロセス指向心理学では、この世界を三つの次元で捉えています。

1.コンセンサス・リアリティ(CR)の次元

2.ドリーミングの次元

3.エッセンスの次元

ヘミシンクでフォーカスレベルC1で認識される、この物質世界がコンセンサス・リアリティの次元

といって良いでしょう。ドリーミングやエッセンスの次元は、ヘミシンクでいうところの非物質世界

みたいなものと理解しています。

いずれにせよ、心理学なので、物質世界といってもそこにおける、人間が認識している世界

ですから、コンセンサス・リアリティさえ、物質ではないのですが、乱暴な分類ではそう言えます。

コンセンサスとは合意された、という意味です。多くの人がそうだと認めているということです。

取り決めであるし、暗黙の内にも了解しているという感じでしょうか。

合意された現実、それがコンセンサス・リアリティ。

ヘミシンク体験によって、大いなる存在との一体感やワンネス、トータルセルフとのつながりなどを

体験する人は沢山います。

「世界の人とつながっている。」

そんな感想を抱く方もいらっしゃいます。

プロセス指向心理学でも、そのようなワンネスの感覚を、ドリーミングやエッセンスの次元において感じる

ということが原理的にあり得ます。ただし、コンセンサス・リアリティにおいては、個人と個人がそれぞれ単独に

存在しているあり方が前提になるので、対立だって当然であるし、好き嫌いも当然あるのだ、というスタンスを

とるようです。

ある、プロセス指向心理学の先生が以下のようなことをおっしゃっていました。

「自分のことを嫌う人は沢山いるだろうけれども、それでいい。コンセンサス・リアリティの世界では

人はエゴとして現れる。だからこそ、好き嫌いもあるんだ。エゴをエゴとして認めなきゃいけない。それが

コンセンサス・リアリティだから。その上で、ドリーミングやエッセンスにおいて一つであるということも

分かっている、ということが大事。コンセンサス・リアリティの取り決めは、仮の姿で、実態ではないかも

しれないが、それをそれとして理解して楽しむということが大事なんだ。」

現実を単一の現実としては捉えず、複数の次元で体験できる世界として認識する。

ヘミシンクにも相通じるところがありますね。

私たちは、非物質の探索をし、さまざまな体験をしていきますが、あらゆるフォーカスレベルでの体験を

多次元的に体験し認識し、それぞれを大切にする。そして、単一の次元のみが真実であるとせずに

すべてが真実であるとして、俯瞰してみたり、没入して体験したりして、日常生活を豊かにすることができる。

そのように感じています。